洋室の改装 その 2  断熱フォーム、杉無垢材の施工他            2018:03:01  No.14
      現在までにDIYで改善した内容を紹介しています

現況は、旧い建築方式で、柱間に桟を釘打ちし、桟の上に下地材ベニヤを打ち付けてクロスを貼る仕上げでした
前回は、受け桟(垂木)を管柱と間柱のあいだに入れ、柱、間柱、受け桟、さらに梁まで通して、構造用合板を貼る作業でした。

今回は、腰壁部と床部を施工します。
困ったことに一番最初に畳を購入してしまいた。    
このため、杉床板との厚みの差(畳の厚さ22ミリ、杉床板15ミリ)の7ミリ差に悩んだ末、7ミリのベニヤ板で凌ぐ作業となりました。
また、床の断熱フォームの施工、杉無垢材の施工は初めての経験になります。
床、壁を解体する際の注意
電気の配線、、電話、テレビなどの配線、温水パイプなど見えないところを素人が解体するので、各ブサイトで下調べしておきましょう。

床を剥がす作業は、ゴム手袋を着用しましょう。 力仕事になるので、古木や合板によるによる棘で怪我をします。
 改装計画
完成後の写真をイメージしながら、壁、床の耐震補強、断熱施工をするものです。
困ったことに、一番最初に購入したのが、畳でした。
このため、杉板との厚みの差(畳の厚さ22ミリ、杉板15ミリ)7ミリ差に悩んだ末、7ミリの高さ調整用にベニヤ板を貼り付けて凌ぐことにしました。
また、あわせて、出入り口のバリアフリー化にも挑戦します。

改装前


改装後
完成イメージ (和室の雰囲気を出したつもりです)
巾木について
巾木は一般には、腰壁と床板の接面に化粧材として使用されますが、今回、本実目透し材を使用するので、目透し部のゴミ、ホコリ対策に緩衝剤として施工することにしました。
なお、床は本実突き付け加工材を使用しています。
詳細は、下記 
巾木の施工方法 に別途説明しています。

新設腰壁と従来の壁の境界の仕様
外したカーテンボックス(板厚約20ミリ)のラワン板を20幅にマルノコスタンドで切断、塗装し、角材として窓枠の高さに合わせて横一線になるように施工しました。

床断熱材の施工
断熱材が無施工だったので、断熱フォームを入れることにしました。

入口のバリアフリー化
今後のことを考え、改善可能な所は施工していくつもりです。

床、壁を解体する際の注意
電気の配線、、電話、テレビなどの配線、温水パイプなど見えないところを素人が解体するので、各ブサイトで構造を勉強しておきました。
古い床は、丸鋸の刃を床材の厚さに合わせて、釘の位置(垂木の位置)を避けるように適当な幅で切断します。
この場合、丸鋸の埃が大変なので、防塵対策に手頃な段ボール箱を丸鋸に被せて作業すると、掃除が楽になります。

構造の説明(再掲)

    現況の断面
 今回の施工断面
構造の説明
現況は、旧い建築方式で、現況の断面のとおり柱間に桟を通して、桟の上に下地材を打ち付けてクロスを貼るなどをして仕げていました
今回は、受け桟(垂木)を柱と間柱のあいだにH=600程度に入れた後、柱、間柱、受け桟、さらに梁まで通して、構造用合板貼ることにしました。 構造用合板は、特類2種を選択しています。
このことにより、一階では土台と柱抜け、二階では梁と柱の抜けが防げるからです。
ここでは触れていませんが、一階の基礎と土台の金物による緊結は、引き寄せ金物を使用します。
床の水平度
垂木は壁面に接しているものを除き、ほとんど再使用します。
新設する場合は、水準器で神経質に水平を保ってください。 手を抜くと、後悔します。
床、壁を解体する際の注意
電気の配線、、電話、テレビなどの配線、温水パイプなど見えないところを素人が解体するので、各ブサイトで構造の勉をしておきましょう。

力仕事なので、古木や合板によるによる棘で怪我をしますからゴム手袋を着用しましょう。
小生は、深く刺さった棘を自分で頑張ったが抜けず外科で切開してもらいました。

 
腰壁、垂木施工後の断熱材施工写真
断熱フォーム施工写真
断熱フォームを踏み抜かないようにしましょう

断熱フォーム施工写真
この上に、下地合板を貼っていきます

施工の詳細

断熱フォームの厚さは30ミリです。
15*15の角材を、垂木の側面に釘打ちし、フォームは角材の上に、垂木と垂木の間にはめ込みます。
フォームのカットは、大き目のカッターナイフで簡単に可能です。
踏み抜かないよう、歩み板が必要です。
接着剤は使用していません。
端材は、繋ぎ合わせて使用出来ます。

下地板(床)の施工写真
合板貼り
(入り口付近の状況)
腰壁上部の桟がまだ施工されていません


合板貼り(入り口付近から奥を見た状況)
次の行程に入る前にまず掃除します



高さ調整板の施工
(7ミリ板の貼り付け作業)
貼る杉板の幅に合わせて等間隔にボンドで貼ります
説 明
構造用合板は、特類2種を選択しています

前述しましたが、今回の改装で、困ったことに、一番最初に購入したのが畳でした。  
このため、杉板との厚みの差(畳の厚さ22ミリ、杉板15ミリ)7ミリ差に悩んだ末、7ミリのベニヤ板で凌ぐことにしました。
調整のベニヤ板は貼る杉板の幅に合わせて畳の際まで、等間隔にボンドで貼ります。
この場合、右図のように、合板と7ミリの調整板は床ボンドで貼り、押え板を使用してビスで圧着します。

結構、手間の食う作業で、床ボンドを塗りすぎるとはみ出してべた付くので、乾いてから、カッターナイフではみ出した部分を切り取る方法が、べた付かず一番楽でした。
 完成へ
施工の順番
1、巾木を施工する。 (杉の角材をカンナ掛けしたものです) 
2、仕切り材 20*20のラワン材を施工する。 (カーテンBOXのラワン材から切り出したものです。)
3、腰壁を施工する。 (巾木から20*20の仕切り材までの寸法を測って切断します)
4、床の高さ調整板7ミリを施工する。 (床鳴りを防ぐため、床ボンドでしっかり貼り付けます)
5、床板を施工する。 (釘打ちの際、下穴は必ずあけます)
施工に際して 
杉材は、割れやすいので必ず下穴をあけます。
材料が長く、杉材は脆いので扱いは慎重にします
1、巾木を施工する。 杉材は、湿度による伸縮幅が大きいので、釘止めで取り付けました。
2、窓枠の下桟の高さの位置で、各壁面に一線で水平に通るように20*20に加工したラワン材を打ち付け、アクセントにします。
3、腰壁を施工する場合、床巾木から桟までの高さが900ですが、場所により微妙に違うので、910でカットしておきます。

4、床板と畳を仮置きしてなじみ具合を見たのと同様に、腰壁も壁に立て掛けてなじみ具合をみます。
  下地材(合板)へは一枚に付き、2か所を小さい釘で留めました。 なので、剥がすのは簡単です。
 釘打ちをする場合、必ずドリルで小さ目の導きを開けておきます。  杉材は、赤子を扱うような気持ちで作業が必要です。
 私の場合、材料が納品されて、施工までの間に板の表面に蜜蝋ワックスを処置しました。  
 これで、汚れを避けられ、完成後軽く拭くだけで良く、楽に作業ができました。

仕上げ作業
床板と畳を仮置き(組み合わせ)したところ

巾木と桟と腰壁が完成したところ

No.14までの完成写真

 出入り口のバリアフリー化
バリアフリー化の工程
1 敷居を切り取ります。(廊下側は、床ボンドと止め釘があるのと、床板を傷つけないように注意して作業します。)
2 敷居を切り取った写真が施工中の写真になります。
3 敷居部分を杉床材の高さで施工します。(低くなった分扉に添え木をします。)
4 廊下側に見切り板をつければ完了です。

施工前
廊下側から見た敷居の高さ

施工中
敷居を撤去したところ

バリアフリー化後
廊下との境はスロープにしました

巾木の施工方法
従来の施工方法
平面図 上から見たところです

従来通り巾木の貼り方
今回の施工方法
今回の施工写真
巾木の位置に、こだわる理由
日常、和洋を問わずあちらこちの建物の内装で、遠くからの見た目が直線的でスッキリ落ち着いた感じが好まれ目透しの壁面が多く見られます。
過去に、目透し部と巾木の間にクモが居たり、ホコリが溜まっているのを見かけるなど気になる部分で、これが今回解決したかった点です。
杉板は、湿度で伸縮幅が大きいので巾木は釘止めで取り付けました。
○部分の拡大写真              コーナー部拡大写真

追加工事
洋室の改装 その 3 として、腰壁から天井までの約1.5メートルの旧い壁を撤去し、構造用合板に貼り替え壁紙を貼ったうえ、杉の化粧柱を施工する予定です。
また、次期改装用に購入した壁パネルの不良部分(割れ、欠け)部分の補修について掲載する予定です。



        現在までにDIYで改善した内容        (↓必要な項目を選択し、クリックするとページが開きます)
No.01  2016:01 排水パイプの詰まりを解消 No.11  2017:09 工作室に改装その2  工作台製作、壁を遮熱塗装
No.02  2016:03 道具類、工具類 No.12  2017:11 一階居間の壁を一部耐震化
No.03  2016:05 道具類、工具類 構造上の欠陥(母屋接続部) No.13  2018:01 二階洋室の改装 その1 旧壁、床を撤去後、耐震化
No.04  2016:07 道具類 建築金物 構造上の欠陥(火打ち梁が無 No.14  2018:03 二階洋室の改装 その2 床に断熱材、杉無垢材の施工
No.05  2016:09 その他の道具類 補強が必要な欠陥部分の改善 No.15  2018:05 二階洋室の改装 その3 壁紙と化粧柱の施工、 壁パネルの補修
No.06  2016:11 研磨治具類、出隅、床鳴り、桁補強、垂木の繋ぎ位置 No.16  2018:07 二階和室の改装、床に断熱材、壁面の耐震化
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No.08  2017:03 一階の廊下、玄関周りの改装 No.18  2018:11 一階居間の壁を耐震化、床を断熱耐震化、畳替え
No.09  2017:05 建築金物を追加(頬杖) 柱の引き抜けに平金物 No.19  2019:01 一階居間の天井、壁に壁紙、腰壁、化粧柱を施工
No.10  2017:07 工作室に装その1 壁面の耐震化、バリアフリー No.20  2019:03 一階和室の床を断熱、耐震化、畳替え


ひとやすみ
いつも、仲良しです
冬は、テレビの上が暖かくて最高です、、、、。
いつも同じ位置です
置物は、買う必要がありません。
少し狭いようです
怒られそうだけど、一緒に寝たいのだ、、、、

ホタルブクロ


ホタルのお宿です  自宅栽培     茶碗、コーヒーカップ、皿などの陶器にホタルブクロの柄物を使用しています      


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