排水パイプの詰まりを解消                 2016:01:01  No.01
         現在までにDIYで改善した内容を紹介しています

風呂の排水の勢いが悪くなったとの事で、原因を調べ、修理することになりました。
地下の排水パイプについての知識がほとんどないので、木の根で排水パイプが詰まった事例などをパソコンでいろいろ調べ、とりあえず、原因らしき場所を特定し、その位置まで掘り下げることから始めました。
捨てようと思っていた鋸の刃が役に立ったり、捨てなかったベアリングが役にたったり、ホームセンターにはよく行くほうなので、ホールソーの方法を思いついたり、いろいろな経験が役に立ちました。

排水パイプの詰まりを解

排水パイプの詰まり原因個所の特定


パイプクリーナーで調べる
会所からパイプクリーナーを入れてハンドルを回すと柊南天付近でつかえました。そこで、クリーナーの先端を下記写真のように広げて回転させ、つかえているものを絡めて引っ張ってみると木の根や髪の毛、綿くずなどが出てきました。
この時のクリーナーのワイヤーの長さから南天の底部の排水パイプのコーナー部を疑いました。
そこで、良く茂った南天の下部の排水パイプを調べることとしました。

クリーナーの先端を広げたところ      通常のクリーナーの先端
植木の移設から詰まりの解決へ
南天の大きな根が下に伸びていた写真です

南天の仮移設

南天は水揚げが良いので、鬼門の方角に多く植えられています。 なので、根が良く張っており移設が大変でした。
二分割して撤去することにし、深い根を、一方を縦に切開しそこから水平方向に底部の根を切りながら掘り進みました。
次に上から周囲をコの字型に、下部の底掘削部分まで、のこぎりを入れて切り取りました。
文章で書くのは、簡単ですが、大変な作業で、根が張っているので周囲の切開に、のこぎりを使用するので刃こぼれがひどく再生資源に出す予定の使い古しの刃が役にたちました。
また、持ち上げるのに車のジャッキを使用しました、、、廃車する場合は、大き目のジャッキは残しておきましょう。

南天の仮移設の詳細と排水パイプにメンテ窓を開ける (パイプ内に根の侵入はありませんでした)
南天の根部は、400*600位の広さがあったので、400*300の二分割にして掘り起こすことにしました。
移設は、根切りをする必要があるので、短い辺の根の近くに横穴が掘れる大きさの縦穴を掘りました。
次に、水平方向に根を切断していくのですが、見えない手探りでの作業になり、サンダーも使いましたが切れるだけで奥に進むにはさらに大きな空間が必要になり、試行錯誤の連続でした。
結果、バールや小さなスコップで土を掻き出しながら、のこぎりで根を切っていく作戦が最善でした。
両側面にあるブロックと通路の基礎の凹凸の根の食い込みを、のこぎりとバールで底面まで縦に周囲を切り進みました。
周囲に、のこぎりの刃が底部まで通ったのを確認して、南天を持ち上げるのですが、これが大変で、車のジャッキで持ち上げながらバールでこじていく方法で、少しずつ、少しずつ持ち上げ分離しました。 
門柱のある方はさらに大変で、体力的に相当きつかった。
南天の撤去跡は、太い根が数本さらに地下に伸びており、これの行く先を探るため、さらに掘り進むことになります。
結果、排水パイプまで掘り下げましたが、パイプへの根の侵入は、ありませんでした。 (疲れ倍増、原因はどこに?)
そこで、原因個所を特定するため、パイプにメンテ窓を開け、上、下流のどこに障害物が有るか確かめることにしました。

排水パイプカバーの作成 (カバーには取っ手を付けました)
メンテ窓の長さは180ミリにしておいたので、接続用のL=100のパイプを購入し、サンダーで半割にして曲がりに合わせて接着し取っ手も付けました。
カバーと排水パイプの嵌め合いは、排水パイプの回りにモルタルを流しておいて、薄いビニールシートを敷いて新しく作った蓋で押さえてモルタルに嵌め合わせました。
書けば簡単ですが、狭いため、セメントを思った位置に落とすのと蓋と馴染む高さにするのに一苦労しました。
蓋の作成は今後の壁の設置、埋戻し作業の際に、埋戻し土、モルタルなどの資材が排水パイプ内に落ちるのを、防いでくれるので、最初に作成しました。
排水パイプまでの深さは、400ミリ以上あり残土(埋戻し用)が土嚢袋に6〜7杯出ました。
栗石や木の根が障害物となり、大き目のマイナスドライバーと小さな鋸が役にたちました。
下向きの、狭い穴掘りは、地下埋設物が不明のため、細心の注意が必要と疲れが倍増です。
掘ったは良いが大きな穴ぼこを見て、「えらいところまで来てもうた、どうしよう」と思った。=自己責任です。

掘った穴は、作業時間以外は、たとえ休憩時でも、不在時は蓋をして安全を確保しておきましょう。

原因個所の特定と詰まり部の清掃(上記の断面図参照)
パイプ内の木の根切断ドリルの作成 A
ベアリングを入れました
パイプジョイント B
これで、先端に圧力がかけられます
成果品 C
これでスッキリしました
写真の説明
原因は疑った南天では無く、メンテナンス用の窓からパイプクリーナーを上流側に入れ、進むと抵抗があり、確認すると槇の木の根でした。

木工用ホールソー(径、63ミリ)を購入し、ホールソーの中心のドリルを外し、適当にカットしたパイプクリーナーを差し込み、ドリル固定用のネジで
固定しました。
また、ホールソーとパイプの接点には、写真Aのようにスペーサーを入れ中心にベアリングを入れました。
さらに、大きな根があれば、圧力を加える必要があるので、残材の雨樋(直管)をメンテナンス窓の長さに合わせて切断し
写真Bのような竹の蛇おもちゃの形
が出来上がりました。
このホールソーパイプクリーナーをコードレスドライバーに接続し、抵抗のあるところで回転させ進ませると、ズル,ズルと回転し、抵抗が無くなりました。
結果、写真Cの根と共に絡みついたヘドロを回収しました。
これで、気持ちよく水が流れ出しました。


修復作業
                 修復計画
修復 (下記写真を参照)
修復は、左の完成断面図を想定して現物合わせ作業になります。
壁は、埋め戻したときの外圧に耐える壁構造が必要になります。
そこで、メンテ空間にそれぞれに合う四面の板状の壁面を作り、そのうちの長い方の
一面に高さ方向に受け桟を作り、掘削場所で四面の高さを水平に組み合わせます。
壁面と受け桟のモルタルには、補強に金網を入れています。
埋戻し後、メンテ用空間が開けられるよう蓋を二枚に分けて作ります。
プランターの長さと高さに合わせて、残る底と側面方向の土留め壁を作り埋め戻します。
仕上げに左右に玉石を敷きました。
通路側は、グランドレベルに合板を敷きプランターの動きをおさえています。
これで、柊南天は露地から鉢植えになりました。
繁っていた南天が間引かれて、玄関回りがスッキリしました。
なお、数年毎に、ホールソーパイプクリーナーで排水パイプのメンテナンスが必要です。

工期は二か月弱で、試行錯誤の連続でしたが、結果、毎日楽しく良い仕事が出来ました。
土留め、埋戻し
四面の壁を造り、組み合わせ埋め戻したところ

メンテ空間の蓋
蓋が完成、右壁を養生中です
蓋の高さに合わせてセメント
蓋の高さにセメント打ち、仕上げに玉石です
壁面のイメージ
壁の組み合わせ
プランターを置き、玉石と合板を敷く
プランター前の板は、プランター固定用です
完成写真
入口側から見たところ
完成写真
ガレージ側から見たところ


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