二階 洋室の改装  その1  旧壁、床を撤去後、耐震化            201801:01  No.13
      現在までにDIYで改善した内容を紹介しています

この部屋は、北側に面しており、納屋のような使用をしていましたが、退職を期に改装しイメージを変えたいと考えていたものです。
杉の無垢材を使用した完成後をイメージしながら、壁、床の耐震補強も計画に入れました。
現況は、旧い建築方式で、柱間に桟を釘打ちし、桟の上に下地材ベニヤを打ち付けてクロスを貼る仕上げでした
今回は、受け桟(垂木)を管柱と間柱のあいだに入れ、柱、間柱、受け桟、さらに梁まで通して、構造用合板を貼ることにしました。

(床部)では、今回、困ったことに一番最初に畳を購入してしまいました。    
このため、杉板との厚みの差(畳の厚さ22ミリ、杉板15ミリ)の7ミリ差に悩んだ末、7ミリのベニヤ板で凌ぐことにしました。
この部屋の欠陥として、
No.04 構造上の欠陥(火打ち梁が無かったで、補強工事を紹介しています。
床、壁を解体する際の注意
電気の配線、、電話、テレビなどの配線、温水パイプなど見えないところを素人が解体するので、各ブサイトで調べておきましょう。

床を剥がす作業は、ゴム手袋を着用しましょう。 力仕事になるので、古木や合板によるによる棘で怪我をします。

洋室の改装
 改装前平面

 改装後平面
 完成後イメージ
壁部改装計画
改装前の壁面イメージ

腰壁と床の施工状況
改装計画
改装前に畳を購入
この部屋は、北側に面しており、三方窓の明るい部屋です。
完成後の写真をイメージしながら、壁、床の耐震補強のほか
、何か新しい事を取り入れる計画にしました。
困ったことに、一番最初に購入したのが、畳でした。 
このため、杉板との厚みの差(畳の厚さ22ミリ、杉板15ミリ)7ミリの差に悩んだ末7ミリのベニヤで凌ぐことにしました。
これが、思ったより根気のいる仕事でさらに床ボンドがあちこちに付いて思い出に残る作業となりました。
巾木について(何か新しい事
巾木は一般には、腰壁と床板の端部のカバー用化粧材として使用されますが、今回、腰壁に本実目透し材を使用するので、目透し部のホコリ対策として腰壁と床板の間に施工することにしました。    なお、床は本実突き付け加工を使用しています。
詳細は、次回に別途説明しています。
新設腰壁と従来の壁の境界の仕様
外したカーテンボックス(板厚約20ミリ)の板を20幅にマルノコスタンドで切断し角材として窓枠の高さに合わせた仕切り材としました。
しかし、この仕切り用角材も後日、壁紙の貼り替えと化粧柱を付ける計画で撤去することとなります。
床断熱材の施工
床に断熱材が入って無かったので、断熱材を入れることにしました。
二階の床なので、30ミリの厚さにしました。
出入口のバリアフリー化
今後のことを考え、改善可能な所は施工していくつもりです。
床、壁を解体する際の注意
床下、壁の中を電気、、電話、テレビなどの配線、温水パイプの配管などがあり、見えないところを素人が解体するので、各ブサイトを参考にして構造を勉強しておきましょう。

施工方法

   今回の施工方法



   現 況


構造の説明
現況は、旧い建築方式で、写真のとおり柱間に桟を通して、桟の上に下地材を打ち付けてクロスを貼るなどをして仕上げていました
今回は、受け桟(垂木)を管柱と間柱のあいだにH=600程度に入れ、管柱、間柱、受け桟、さらに梁まで通して、構造用合板を貼ることにしました。
これは、床板と壁を剥がして分かったことですが、構造上に問題のある個所が数多く見つかりました。

構造用合板は、特類2種を選択しています。
このことにより、一階では土台と柱抜け二階では梁と柱の抜けを防ぎます。
ここでは触れていませんが、一階の基礎と土台の金物による緊結は、引き寄せ金物を使用します。


床の水平度
垂木はほとんど再使用します。
新設する場合は、水準器で神経質に水平を保ってください。手を抜くと、後悔します。


床、壁を解体する際の注意
電気の配線、、電話、テレビなどの配線、温水パイプなど見えないところを素人が解体するので、各ブサイトで構造の勉強をしておきましょう。
作業は、ゴム手袋を着用しましょう。古木や合板によるによる棘で怪我をします。
小生は、深く刺さった棘を自分で頑張ったが抜けず外科で切開してもらいました。

作業工程の説明

C 壁をめくったところ
別の部屋ですが、壁板の中は!(地震が怖い)
D その後の作業行程
順番が変わる場合がある。(1、が巾木の場合もある)
E 受け材と合板を貼る
捲って分かった断熱材の寸法不足
C 壁をめくったところ
この写真は、当該場所ではありませんが、下地板をめくれば、こんな感じになります。
下地の繋ぎ目からスクレーパーを差し込み、少しめくれたところをプライヤーでつまんで引っ張れば釘かタッカーの針が桟に残ったまま剥がれます。
めくって、びっくり、こんな状態でよく阪神淡路大震災(このあたりで震度5弱で瓦がずれたところもあった)を凌いだものと思います。
いつ、地震が来るか分らないので、補強が急がれます。

D その後の作業行程
巾木の撤去
巾木は床板の上にあり柱、間柱、垂木のいずれかに75ミリ位の釘で留められています。  
釘が錆びてバールの助けが必要で、大きなバールが無ければ相当苦戦します。
古い住宅では、洋室にはラワン材が多く使用されているので、怪我のないように作業しましょう。

床板をめくる
壁から30センチ位の線上を丸鋸の刃を板厚より少し出して切り込みを入れます。
この時、垂木に平行に切る場合は垂木を外して切ります。  これは、隠し釘に当たらないようにするためです。
壁際で丸鋸が掛からないところは、のこぎりを使用します。 配線、配管に注意して作業しましょう。
外した床板は、大引きに垂木を敷いて、元に戻して足場として使用します。
この間隙を利用して、壁面に構造用合板を梁まで架けて貼り付けることになります。

桟を外す
桟と柱の間にスクレーパーを玄能で打ち込みます。 → こじれば、簡単に外れます。 → 釘が45センチ間隔で出ているので扱いに注意が必要です。
釘を抜いて、桟を纏めれば嵩が減ります。 → タッカーの針はプライヤーで抓んで抜きます。  

E 受け材と合板を貼る
受け桟(垂木)を柱と間柱の間にH=600程度に入れ、柱、間柱、受け桟、さらに梁まで通して、構造用合板を貼ることにしました。
今回の洋室の改装は、腰壁までの改装なので、窓枠の高さに垂木の受け材を設けることとなります。
受け材は柱と間柱に75ミリのコースレッドで取り付けます。

腰壁まわりの構造用合板の貼り付け 後 根太を施工
F コンセント、梁、胴差、火打ち梁、のあるところ
梁方向に作業スペースを空けている
G 新しい垂木の高さを合わせる
床の水平は大事です  新しい垂木の高さ合わせ
は大変ですが、妥協は禁物です。

H 拡大写真
合板には、床ボンドで貼り付けました。
梁や桁には釘で打ち付けました。

F コンセント、梁、胴差、火打ち梁、のあるところ
3*6板を使用しているので柱から柱までの幅寸法と胴差から窓枠の下までの高さ寸法を測り、メモ(右の写真)します
また、コンセント部、梁、火打ち梁、垂木、金物類などの切欠きや切り込みが必要な場合は現物合わせで作業します。
板は、一回に十枚以上切断する場合があるので板取りは慎重に計算が必要です。(私の場合は、縦、横関係なく板取りします)
ホームセンターで購入すれば、車(軽四)が無料で貸してくれます。 (12ミリ、一枚千円くらい)
コンセント部の穴を大きくしすぎた場合は、埋め木をします。 また、位置や数量に変更がある場合は、この際、実施します。
合板は、地震の揺れに弱い方向は、柱から柱に掛けてボンド併用でビス止めします。
G 新しい垂木の高さを合わせる
床板を外す場合に、バールやその他の梃をつかいますが、その際、壁に接する垂木、継ぎ位置が不良、死に節があるなど再使用に耐えられないものは交換します。
その際、古い垂木と新しい垂木の寸法に誤差がある場合(新しいものが大きい)
G写真のように、床梁に合わせて切欠きを入れて調整します。
この調整は難しく、何回も削っては合わせを繰り返す場所もありますが、妥協しないようにしましょう。
どんな仕事でも、現物合わせの仕事が一番難しく、骨の折れるものです

腰高の高さまで合板を貼る
結構手首の疲れる作業になります。
数えていませんが、3*6板で約100本位でしょうか? 建築基準法では、指定釘で150ミリピッチになります。
私の場合は、ボンド併用ではりつけています。
理由は、針葉樹合板なので、釘頭が年輪の位置によって強、弱が出るので均等にするためです。
私の場合
釘頭は、5層の板に1層目に食い込むようにしています。
メモ帳です (板取り寸法の一覧)


水準器
経過写真
北西の角隅



北東の角隅


貼り終えたところ (床は断熱材の後で施工)

次回の 床部断熱フォーム、杉無垢材の施工 は手の込んだ仕事になります。


        現在までにDIYで改善した内容        (↓必要な項目を選択し、クリックするとページが開きます)
No.01  2016:01 排水パイプの詰まりを解消 No.11  2017:09 工作室に改装その2  工作台製作、壁を遮熱塗装
No.02  2016:03 道具類、工具類 No.12  2017:11 一階居間の壁を一部耐震化
No.03  2016:05 道具類、工具類 構造上の欠陥(母屋接続部) No.13  2018:01 二階洋室の改装 その1 旧壁、床を撤去後、耐震化
No.04  2016:07 道具類 建築金物 構造上の欠陥(火打ち梁が無 No.14  2018:03 二階洋室の改装 その2 床に断熱材、杉無垢材の施工
No.05  2016:09 その他の道具類 補強が必要な欠陥部分の改善 No.15  2018:05 二階洋室の改装 その3 壁紙と化粧柱の施工、 壁パネルの補修
No.06  2016:11 研磨治具類、出隅、床鳴り、桁補強、垂木の繋ぎ位置 No.16  2018:07 二階和室の改装、床に断熱材、壁面の耐震化
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No.09  2017:05 建築金物を追加(頬杖) 柱の引き抜けに平金物 No.19  2019:01 一階居間の天井、壁に壁紙、腰壁、化粧柱を施工
No.10  2017:07 工作室に装その1 壁面の耐震化、バリアフリー No.20  2019:03 一階和室の床を断熱、耐震化、畳替え


ひとやすみ
チビくん
チビの一点凝視

クロちゃん
クロの一点凝視


いつも仲良し
一点凝視、、
違うところに興味があるようです



ラジコン
セスナ

PHOENIX V5 RCフライトシュミレーター
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