移動量の計算方法
 
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中立線から移動量を計算
(1)四分六分法の使用
中立線の長さを求める方法として、曲げによる内寸と
外寸の角度差を利用して、縮み量が4で伸び量が6の
割合を係数として利用するものです。

外寸の計算方法の場合、6.0t、30゚曲げの場合、
30/2TAN*6*0.6*2=1.9となります。
1.9は2辺の和になります。

四分六分法の問題点は、移動量の計算方法に記述
していますのでごらんください。

(2)市販ソフトによるデータの使用

右上図で説明すると、良い表現がありませんが、中立線の長さを求める方法として、縮む部分と伸びる部分の割合や
位置、曲げRなどを環境の変化に応じて数値化し、係数として乗、除算して、利用するものです。
大部分がこの方法によるものと思料されます。
数値化された資料は公開されたものもありますのでTOPページ
関連サイトで調べましょう。

(3)自社データの使用
各社独自に取引先の曲げ仕様に合わせた移動量が蓄積されており、これがその会社のノウハウとなります。
新たな環境の変わった、複数曲げの精度の高い曲げを求められた場合に問題が生じます。
詳しくは、何が問題かのページに記載しています。

自社データの確認方法
このホームページでは手元の測定器を利用して移動量を確認、計算する方法を紹介しています。
TOPページから
図面と曲げ完成品の寸法検証方法
曲げデータ計算機  0゚<θ<180゚
外寸曲げ作業用計算機  0゚<θ<180゚
内寸曲げ作業用計算機  0゚<θ<180゚
近似移動量の計算    0゚<θ<90゚
その他必要な計算機
を利用して自社の利用している伸び量、縮み量が確認できます。

(4)自有限要素法による移動量の解析
入力条件として
材料の種類
材料の厚さ
V幅
パンチR
曲げ角度 などを入力します。
解析方法
有限要素法で解析します
簡単に説明すると、右図のように曲げた場合、青線の部分に伸び、縮みの変化が生じます。
この変化の種類を、たわみ、ひずみ、応力分布、変形量などの数値として解析します。
移動量を計算
解析方法の結果を利用して、各種環境の移動量を計算することになります

 


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