移動量の計算方法


現在使用されている方法
(1)
 四分六分法の使用
(2) 市販ソフトによるデータの使用
(3) 自社データの使用

上記各手法の問題点
(1) 四分六分法の使用

四分六分法は過去から図面の展開や作業現場で経験測として広く利用されてきました。
しかし、角度が大きくなるほど大きな誤差を生じます。
公差幅の少ない精密な板金には不向きなようです。
詳細について、別ページ四分六分法の詳細に掲載しています。

(2) 市販ソフトによるデータの使用
市販ソフトは一部に精度の高いものもありますが、移動量の算出根拠と曲げ環境が明確にされていません。
このため、各種環境の変化に伴う移動量の算出になじみません。
CADは基本的に 精度条件として責任入力を予定されています。
市販ソフトの展開計算の多くは中立線に各社独自の係数を乗算したもので、その他、実績値を加味したもの、有限要素法を
用いたものなど、各種の計算、解析法が利用されています。
さらに詳しく知りたい方は関連サイトで調べてください。

(3) 自社データの使用
自社データは実績値や新たな環境の事例が発生した場合には試し曲げにより対応しており、これを資料として蓄積したものを
使用しているところがほとんどです。 


鈍角曲げの移動量の事例
下記の計算機を使用することにより、より正確な移動量がもとめられます。

  なお、寸法検査は図面と完成品の寸法検証方法を参考にしてください。


参考
曲げデータ計算機を利用した近似移動量の計算
近似移動量の計算    0゚<θ<90゚


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