図面寸法と曲げ完成品の寸法検証方法について
 角度曲げ作業後の部品について、図面どおりの寸法が出ているいるかどうかの検査方法については、各人各様ですが、
 手元の測定器を使用して簡単に測定できる、下記の方法を推奨します。



 鈍角曲げ表示の場合

 角度曲げ作業後の部品を定盤の上でハイトゲージで下記
1 のように曲げ部に各辺の延長上の内寸の交点を罫書いておきます。
 曲げ作業後の部品を定盤に50の辺を直角に置き、下記
図 2 の外寸50に対応する内寸の46.88(内寸の交点となるべき位置)を
 測定します。
 また、他辺外寸40に対応する、内寸36.88も測定します。その他、
図 6〜図 10 を利用します。
 罫書き面は曲げ作業により膨らんでいるので、ベルダーで平滑にしてから罫書きます。
 図 4図 5のように曲げRが大きい場合や曲げ角度、切断面の状態の場合は、計測方法に注意してください。
 鋭角曲げ表示の場合
 図 3
を参考に内寸を卦がいて、鈍角と同様に寸法確認をするほか、図 11 などで計測します。
 
注意、計算機で、鋭角の場合に、縮み量が正数で表示された場合は、負数として減算します。 (事例 曲げアールが大きい場合)


 図 8
 の詳細
 鈍角の検査方法
 冶具を使用することにより、簡単に手元の測定器で計測できます。
 適当な高さ(ここでは30)の図面のようなL型の平板を切り出します。
 Aは、ピンで高さ30の平板に90度に立てます。 この時、ピンと冶具とは溶接しておきます。
 ピンの位置はこだわりません。
 出来上がった冶具を定盤に置きます。
 冶具に沿わせて曲げた製品を置きます。
 ノギスで図のようにピンの外側と製品の端までの寸法を計測します。
 後は、計算機に入力すれば必要な寸法が求められます。
 下記の事例は、SS6Tを60度に曲げた事例です。

 
 事例 2  複数曲げの場合
 図面は、このホームページの
[ はじめに] の参考図面です。
 1、外寸:内寸計算機または、両辺異方向曲げ計算機 B面寸法40 に対応する内寸37.82あるいは、検査寸法の82.3を求めておきます
   測定方法などは、単曲げと同じく内寸の交点を罫書き、交点から交点や高さを測定します。
   この場合、測定器具は、ハイトゲージに限定されます。



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