曲げデータ計算機の作成
 
0゚<θ<180゚

入力条件から必要なデータを計算します。                  A辺とB辺の入力項目はいずれか一箇所です。
セル位置 B C D E F G H
5 必 須 入 力 選 択 入 力
6 板   厚 角   度 原 寸 法 ノ ギス厚 入力項目 A  辺 B  辺
7 6.0 130 87 3.5 高 さ   48.16
8  原寸法とは、曲げる前の板金の寸法です。
 
注意、原寸法に根拠はありません。
 表示は、鋭角展開図を表しています。
 
ノ ギス    
9 内 寸 40  
10 外 寸    

9 B C D E F
10 出 力 デ ー タ
11 伸 び 量 A 辺 外 寸 A 辺 内 寸 A辺高さ A辺ノギス寸
12 28.74 52.87 40.00 40.50 52.87
13 縮 み 量 B 辺 外 寸 B 辺 内 寸 B辺高さ B辺ノギス寸
14 3.00 62.87 50.00 48.16 62.87
    出力された数値で、他の寸法も確認してください。
     縮み量で、鋭角の場合に、正数で表示された場合は、内寸から負数として減算します。(
曲げ角度、移動量の概念について

鈍角展開図 鋭角展開図

※計算式の作成
事例  A辺外寸の計算式で説明
組み合わせとCHOOSE関数インデックスの計算結果による値の位置の対比

 インデックスは、COUNT(G7)+COUNT(G8)*2+COUNT(G9)*3+COUNT(G10)*4で構成します。この式の答えが値の位置になります。
組み数
入力組合わせによる
(セル位置
左の組合わせによる
値の位置
セル位置
F
G
1 高 さ(G7) 1 5 選 択 入 力 
2 ノ ギス(G8) 2 6 入力項目 A  辺
3 内 寸(G9) 3 7 高 さ  
4 外 寸(G10) 4 8 ノ ギス  
組み数
3の(G9*3)
セル位置
G9 
値の位置
3
9 内 寸 40
10 外 寸  
入力組み合わせが4通りになります      ↑
        ↑          数値の3(値の位置)は、G9に入力されている場合の数式の答えでC12の数式
        ↑          に入力する値の位置になります。
選 択 入 力 ノ ギス欄(G8)に入力された値の位置は2ということになります。
        各組み合わせの値の位置が、同じ数値が重ならないように係数を設定してください。
        
係数を設定とは、例えば、COUNT(G9)*33を他の数値(56など)に置き換えるということです。
以下、直角三角形計算機 の作り方   0゚<θ<90゚ で詳細に説明していますので、参考にしてください。
対比表の見方の説明
CHOOSE関数のインデックスの計算結果による入力すべき関数の値の位置について
数式のIF関数の説明
  真の場合の式について
  偽の場合の式について
CHOOSE関数の説明
  CHOOSE関数のインデックスについ
前もって作っておく関数式

計算式の作成 ( A辺 外寸セル C12で説明 )
数式のIF関数の説明 (上記の説明と重複しますが、)
IF関数の倫理式について
IF(COUNT(G7:G10)=1,真の場合の数式,X)
入力条件が、A辺とB辺の入力項目はいずれか一箇所です。
        複数箇所は、計算されません。→ =1としているからです。
選択入力欄 G7:G10(A辺の高さセル:外寸セル)の入力セル数が1箇所の場合、TRUE (真) をかえします。

組み合わせとCHOOSE関数インデックスの計算結果による値の位置について
CHOOSE関数のインデックスについて

ここでは、値の位置を得るため統計関数のCOUNTを使用します。
COUNT(A辺高さセル位置)+COUNT(A辺ノギスセル位置)*2+COUNT(A辺内寸セル位置)*3〜で構成します。
*2、*3、*4の数値 は拘りません。
値が同じにならないよう任意に設定することができます<29個まで。
大きい数値を設定すると値の位置が大きくなります。
CHOOSE関数の値の位置について
CHOOSE関数のインデックスで、COUNT関数を使用して得た、値の位置に計算式を組んで挿入します。
   
COUNT(A辺高さセル位置)+COUNT(A辺ノギスセル位置)*2+COUNT(A辺内寸セル位置)*3〜の答えの位置になります。
   計算機どおりのセル位置の場合、高さ=1、ノ ギス=2、内寸=3、外寸=4の位置となります。 
事例 直角三角形計算機 の作り方の場合の倫理式は2箇所入力が条件になりますので、COUNT(B16:E16)=2になります。

A辺 外寸セル C12で説明 以下、展開図を参考に計算機に入力し直して説明を参照してください。 
※IF関数の全文は、
IF(COUNT(G7:G10)=1,CHOOSE(COUNT(G7)+COUNT(G8)*2+COUNT(G9)*3+COUNT(G10)*4,
(IF(C7< =90,SQRT(G7^2+(TAN((90-C7)/180*PI())*G7)^2)-TAN((90-C7)/180*PI())*B7,SQRT(G7^2+(TAN((90-C7)/180*PI())*G7)^2))),
(IF(C7<=90,TAN((90-C7)/180*PI())*E7+G8,G8)),TAN(C7/2/180*PI())*B7+G9,G10,5,,),x)
注意、  以下の 表 示 数 値 は、エクセルのセル位置になります。
      従って、入力欄が相違していると出力欄に正常な数値がかえりません。
セル位置 B C D E F
10 出 力 デ ー タ
11 伸 び 量 A 辺 外 寸 A 辺 内 寸 A辺高さ A辺ノギス寸
12 28.74 52.87 40.00 40.50 52.87
↑この計算機の数値は、このSheetのTopの計算機の入力数値を返しています。
※内 寸法セルG9に40が入力されているので、組み合わせによる値の位置が3になります。
そこで、3の値の位置にA辺外寸の計算式を入力します。
鈍角 A辺 外寸セルC12
52.87  TAN(52.87C7/2/180*PI())*B7+G9
入力された内寸に板厚の角度差を加算したものです。
鋭角 A辺 外寸セルC12
52.87  TAN(52.87C7/2/180*PI())*B7+G9
入力された内寸に板厚の角度差を加算したものです。
 結論 鈍角と鋭角の数式が同じになります。

 ※板厚の角度差の検証
鈍角の入力計算

ADとBEは平行です。
点AからL=50の辺BEに垂線を下ろし、その交点をCとします。
辺DEと辺ACは辺B、Eに垂直になるので、平行になります。    
よって、外寸BE=内寸AD+BCになります。   鋭角展開図
∠BACは曲げ角度45゚の1/2になります。  
2.49  TAN(45/2/180*PI())*6
鋭角の入力計算
鈍角の説明を参考にしてください。
外角125゚からは、125゚/2=62.5゚になります。
内角55゚からは、90-55/2=62.5゚になります。
11.53  TAN(125/2/180*PI())*6

※前もって作っておく関数式    
参考、B辺外寸は、A辺外寸と同じく、選択入力欄のセル位置が変わるだけです。
※高さ寸法セルG7に40.5が入力された場合 組み合わせによる値の位置が1になります。
鈍角 A辺 外寸セルC12
5.03   SQRT(G7^2+(TAN((90-C7)/180*PI())*G7)^2)-TAN((90-C7)/180*PI())*B7
高さから、ピタゴラスの定理で斜辺を求め板厚の角度差を減算します。
鋭角 A辺 外寸セルC12
0.00  SQRT(G7^2+(TAN((90-C7)/180*PI())*G7)^2)
高さと底辺の長さから、ピタゴラスの定理計算で計算します。
鈍角+鋭角 A辺 外寸セルC12  
0.00 IF(C7<=90,SQRT(G7^2+(TAN((90-C7)/180*PI())*G7)^2)-TAN((90-
 C7)/180*PI())*B7,SQRT(G7^2+(TAN((90-C7)/180*PI())*G7)^2))

※ノギス寸法セルG8に52.87入力された場合、 組み合わせによる値の位置が2になります。
鈍角 A辺 外寸セルC12
-2.94  TAN((90-C7)/180*PI())*E7+G8
ノギス寸法にノギス厚の角度差を加算します。
鋭角 A辺 外寸セルC12
0.00  G8
ノギス寸法=外寸なので、G8がそのまま入ります。
鈍角+鋭角 A辺 外寸セルC12  
0.00  IF(C7<=90,TAN((90-C7)/180*PI())*E7+G8,G8)

※外寸法セルG10に52.87が入力された場合、 組み合わせによる値の位置が4になります。
鈍角、鋭角 A辺 外寸セルC12
0.00  G10
G10の外寸法がそのままはいります。
鈍角展開図

セル位置 B C D E F
10 出 力 デ ー タ
11 伸 び 量 A 辺 外 寸 A 辺 内 寸 A辺高さ A辺ノギス寸
12 28.74 52.87 40.00 40.50 52.87
↑この計算機の数値は、このSheetのTopの計算機の入力数値を返しています。
 以下、鈍角の場合は、展開図を参考に計算機に入力し直して説明を参照してください
 ※以下、A辺 の他の寸法計算で、上記で求めたA辺外寸法を基準にして算出します。
 ※A辺高さ寸法セルE12
 鈍角
 外寸(C12)からSIN関数により高さを求め、板厚の角度差を加算したものです。
36.64  SIN(C7/180*PI())*C12+COS(C7/180*PI())*B7
 鋭角 外寸からSIN関数により高さを求めます。       
40.50  SIN(C7/180*PI())*C12
鈍角+鋭角
40.50  IF(C7<=90,SIN(C7/180*PI())*C12+COS(C7/180*PI())*B7,SIN(C7/180*PI())
 
A辺ノギス寸法セルF12
 
 
鈍角 外寸から、ノギスの角度差を減算したものです。
55.80  C12-TAN((90-C7)/180*PI())*E7
鋭角 外寸がノギス寸法となります。
52.87  C12
鈍角+鋭角     
52.87  IF(C7<=90,C12-TAN((90-C7)/180*PI())*E7,C12)

※A辺内寸寸法セルD12
鈍角 外寸から、板厚の角度差を減算したものです。
40.00  C12-TAN(C7/2/180*PI())*B7
鋭角 外寸から、板厚の角度差を減算したものです。
40.00  C12-TAN(C7/2/180*PI())*B7
鈍角+鋭角 鈍角、鋭角とも外寸から、板厚の角度差を減算したものです。 
40.00  C12-TAN(C7/2/180*PI())*B7

※伸び量の計算式の作成
上記の計算結果算出された、A辺外寸とB辺外寸を加算した数値から原寸法(曲げる前の板金の長さ)を減算した数値になります。
従って、A辺外寸とB辺外寸が、かえらなければ伸び量も縮み量もかえりません。
28.74  (C12+C14)-D7になります。

※縮み量の計算式の作成
伸び量から板圧の角度差を減算した数値になります。
3.00  B12-(TAN(C7/2/180*PI())*B7*2)になります。
伸び量=2辺の外寸の長さから、曲げる前の板金の長さを減算した長さを云います。
縮み量=2辺の内寸の長さから、曲げる前の板金の長さを減算した長さを云います。
縮み量で、鋭角の場合に、正数で表示された場合は、内寸から負数として減算します。
曲げ角度、移動量の概念について)
(曲げRが大きい、曲げ角度が深い場合に生じます。)

注意、
角度は0゚<θ<180°以上入力出来ないよう入力規則で設定しましょう。
     また、各計算機は、曲げ作業を数学的に捕捉しようとするもので、作業実態に馴染まない部分(へミングに近い曲げ、角度の浅い
      曲げなど)があります。
     なお、出力データ欄の数式の中で、入力欄の空白セルを参照しているダイアログが出ますが、該当しないので無視してください。
     セルに入力する場合、隙間を空けずに詰めて入力してください。
     隙間を空けるとエラーがでます。
     数式の先頭はかならず[ = ]を付けましょう。
     数式は拘りません。

   
出図 図面と曲げ完成品の寸法検証方法 (抜粋)

ハイトゲージによる測定 ノギスによる測定

注意、 角度は0゚<θ≦90°、18以上入力出来ないよう入力規則で設定しましょう。
    セルに入力する場合、隙間を空けずに詰めて入力してください。
    隙間を空けるとエラーがでます。
    数式の先頭はかならず[ = ]を付けましょう。?
    数式は拘りません。



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