内寸曲げ作業用計算機
  0゚<θ<180゚
       材料寸法がが分かっている場合に使用します。

 計算機のイメージ (現形は鋭角を表示しています)
A辺寸法 B辺寸法 板   厚 角  度 ノ ギス厚 材料寸法
40 50 6 130 3.5 86
内寸を入力しています
A辺の高さ 二辺の高さ ノ ギス検査 外 寸 法 突き当て寸法 伸び量 縮み量
40.50 X 52.87 52.87 38.00 29.73 4.00

B辺の高さ 二辺の高さ ノ ギス検査 外 寸 法 突き当て寸法 片伸び量 片縮み量
48.16 X 62.87 62.87 48.00 14.87 2.00
二辺の高さは、A辺、B辺が垂直で測定 、 曲げ角度が < = 90゚ 以下となります。
念のため、材料寸法は対外的に計算,事例根拠がありません。

縮み量
の正数表示は曲げ角度および移動量概念を参照してください。

                          展開図

☆計算式の作成
 説明は、A辺のみです
(B辺とは、セル位置が変わるだけです)
 セル位置で表します (現形は鈍角を表示しています)
セル位置 F G
3 A辺寸法 B辺寸法 板   厚 角  度 ノ ギス厚 材料寸法
4 30 40 4.5 60 3.5 71.6

セル位置 F H I
6 A辺の高さ 二辺の高さ ノ ギス検査 外 寸 法 突き当て寸法 伸び量 縮み量
7 30.48 53.90 30.58 32.60 30.80 3.6 -1.8

セル位置 F H I
9 B辺の高さ 二辺の高さ ノ ギス検査 外 寸 法 突き当て寸法 伸び量 片縮み量
10 39.14 58.90 40.58 42.60 40.80 1.8 -0.9
念のため、材料寸法は対外的に計算、事例根拠がありません。

説 明
鈍 角
の場合は
右の鈍角図を参考に説明しています。
上記の
角度=60゚の計算機の内容になります
説明は、行番号7A辺の出力のみです。
行番号10
B辺B7セル位置B10に替わるだけです。
鋭角の場合も、右の角図を参考に説明しています。
上記の
角度=130゚の計算機の内容になります

鈍 角
A辺の高さ
右の鈍角展開図図
を参照してください。 
内寸法と角度
からSIN関数で求めた高さに、板厚加算します。
板厚 4.5   D4 
内寸の高さ 25.98  SIN(E4/180*PI())*B4
A辺の高さ 30.48  4.5+25.98
 [SIN(E4/180*PI())*B4+D4]
鋭 角
右の鋭角展開図を参考に計算機に入力して参照してください
内寸を外寸に置換してから、SIN関数で高さに置換します。
内寸 40  B4
板厚の角度差 12.87  (E4/2/180*PI())*D4)
外寸 52.87  (B4+TAN(E4/2/180*PI())*D4)
高さ 40.50  SIN関数で外寸を高さに置換
 [ SIN(E4/180*PI())*(B4+TAN(E4/2/180*PI())*D4) ]
鈍角+鋭角
I F関数は指定された条件が TRUE (真) のとき真の場合を返し、FALSE (偽) のとき偽の場合を返します。
 ここでは、90゚を境にして、数式が分かれますので、鈍角を真、鋭角を偽に区分してIF関数を使用します。
 従って、角度入力数値により90゚を境に数式(鈍角or鋭角)が真と偽に選択されることになります。
 これで、鈍角と鋭角をI F関数で結べば完成します。
 数式は[ IF(E4<=90,SIN(E4/180*PI())*B4+D4,SIN(E4/180*PI())*(B4+TAN(E4/2/180*PI())*D4)) ]になります。

二辺の高さ寸法セルC7の入力
 鈍 角
 A辺の内寸法にCOS関数によりB辺の高さと、B辺の板厚の角度差を加算します。
 この場合、
A辺を垂直にして寸法確認します。
 数式はになります。
A辺の内寸 30  B4
B辺の高さ 20  COS(E4/180*PI())*C4
B辺の板厚角度差 3.90  SIN(E4/180*PI())*D4
二辺の高さ寸法
53.90  30+20+3.9
 [ B4+COS(E4/180*PI())*C4+SIN(E4/180*PI())*D4 ]
鋭 角
鋭角は、対象外になりますので、IF関数を使用して、曲げ角度で入力制限をします。
 IF(E4<=90,B4+COS(E4/180*PI())*C4+SIN(E4/180*PI())*D4,"X")の数式になります。
 これで、90゚ < 曲げ角度の場合"X"がかえります。

ノギス検査寸法セルD7の入力
 鈍 角
 内寸から板厚の角度差を加算し、ノギスの厚さの角度差を減算した寸法が、ノギス寸法となります。
A辺の内寸 30  B4
板厚の角度差 2.60  TAN(E4/2/180*PI())*D4
ノギスの厚さの角度差 2.02  TAN((90-E4)/180*PI())*F4
ノギス検査寸法 30.58  30+2.6-2.02
 [ B4+TAN(E4/2/180*PI())*D4-TAN((90-E4)/180*PI())*F4 ]

鋭 角
 内寸に板厚の角度差を加算した寸法が(外寸に置換する事になります)、ノギス寸法となります。
になります。
A辺の内寸 40  B4
板厚の角度差 12.87  TAN(E4/2/180*PI())*D4
ノギス検査寸法 52.87  40+12.87
 [ B4+(TAN(E4/2/180*PI())*D4) ]
鈍角+鋭角
数式は[ IF(E4<=90,B4+TAN(E4/2/180*PI())*D4-TAN((90-E4)/180*PI())*F4,B4+(TAN(E4/2/180*PI())*D4)) ]になります。

外寸法セルE7の入力
鈍角=鋭角
 内寸に板厚の角度差を加算します。
 [TAN(E4/2/180*PI())*D4+B4]になります。
内寸 30  B4
板厚の角度差 2.60  (E4/2/180*PI())*D4)
外寸 32.60  (B4+TAN(E4/2/180*PI())*D4)
(参考)
鈍角展開図の説明
 ADとBEは平行です。
 点AからL=50の辺BEに垂線を下ろし、その交点をCとします。
 辺DEと辺ACは辺B、Eに垂直になるので、平行になります。
 よって、外寸BE=内寸AD+BCになります。
 ∠BACは曲げ角度45゚の1/2になります。
鋭角展開図の説明
 鈍角の説明を参考にしてください。
 外角125゚から見た場合の計算
 外角125゚からは、125゚/2=62.5゚になります。
 内角55゚ から見た場合の計算
 62.5゚を算出するためには、いちど90から55/2を減算する必要があります。
 したがって、90-55/2=62.5゚になります。
 結 論
 鈍角と鋭角の計算式が同じになります。
               ( 証明が本意ではありません。)


突き当て寸法セルF7の入力

鈍角=鋭角
外寸法から、2辺外寸法を加算し、材料寸法を減算した数値をさらに2で除算した数値を減算します。
40.8  [ B4-(B4+C4-G4)/2 ]になります。
 伸び量セルH7の入力
 鈍角=鋭角 
2辺外寸法を加算し、材料寸法を減算します
3.6  [ E7+E10-G4 ]になります。
 縮み量セルI7の入力
 鈍角=鋭角 
2辺内寸法を加算し、材料寸法を減算します。
-1.8  [ B4+C4-G4 ]になります。
 片伸び量セルH10の入力
 鈍角=鋭角 伸び量を2で除算します。
1.8  [ H7/2 ]になります。
 片縮み量セルI10の入力
 鈍角=鋭角 縮み量を2で除算します。
-0.9  [ I7/2 ]になります。

注意 
☆ 角度は0゚<θ<180°以上入力出来ないよう設定しましょう。
      伸び量、縮み量は二辺の和になっていますので、使用するときは、*1/2にしてください。
      伸び量は減算 、縮み量は加算して使用して下さい。
      セルに入力する場合、隙間を空けずに詰めて入力してください。
      隙間を空けるとエラーがでます。
      数式は拘りません。



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