中 立 線

中立線の長さが展開長となります。
中立線は中立軸、中立面とも呼ばれ、応力が無い平板では板厚の中心にあります。
したがって、平板では板金の長さがそのまま展開長(中立線の長さ)となります。
曲げ内Rが板厚の5倍以下の時、中立線は内側(中心部)に移動します。
曲げ半径が大きい( 板厚の5倍以上 )場合、曲げ部分の板厚に変化が無く、展開長は板厚の中心で算出します。
注意
ここに云う、移動量に関する伸長(伸び量)や圧縮(縮み量)の表現は、展開計算を行う場合に、中立線の長さ
(展開長)をもとめる場合の外寸や内寸から視た中立線の長さの関係です。

平板の中立線

平板では、応力が無いので板金の長さがそのまま展開長(中立線の長さ)となります。

角度曲げの中立線

ひずむ部分の圧縮される部分と伸長される部分の割合が曲げ条件(V幅 、パンチR 、曲げ角度)により変化し、
曲げ角度が深くなるほど、中立線(A)部は内側(パンチ側)に移動します。
曲げ内Rが板厚の5倍以下の移動量を算出する場合、各社独自の係数を掛けて中立線の長さを算出している所
が多いようです。
展開長は板厚が同じでもパンチRやV幅により、長さが変わります。

90゚曲げ事例
参考、材料別移動量表  (抜粋)
板厚 V幅 パンチ 伸び量 板厚 V幅 パンチ 伸び量 板厚 V幅 パンチ 伸び量
2t 12 0.2R 3.4 2.3t 14 0.2R 4 3t 18 0.2R 5.2
12 2R 3.6 10 2.3R 3.7 20 0.2R 5.4
20 5R 5 12 2.3R 4 16 3.2R 5.5

半円の中立線
半径が板厚の5倍以上の場合は板厚の中心で計算します。
半円の展開長=(直径100+板厚6)*3.14*180/360)


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