はじめに
近年、特にものづくりにおいて、少量、多品種、短納期、製品精度および製作難易度の高度化、製造コストの削減などの需要にいかに正確に迅速に対応できるかが、製造業の大きな課題となっています。
特に、製造コストの削減のなかで、取り組み易く重要なのが、歩留まりの向上、作業性の向上ではないでしょうか。

私は2007年まで、十数年、機械板金加工、いわゆるプレスブレーキの仕事に従事し、この間、数社で大きな物から、小さな物まで、試作を含めて、多種多様な曲げ作業の経験をさせていただきました。
この間、NC装置( 数値制御 、油圧→サーボモーター)やソフト関係の進歩により各作業の省力化は進みましたが、特に角度曲げにおける設計図面と展開長と曲げ作業後の完成品の間に、一貫した割り切れるものが無いように思うのは、私だけでしょうか?。


2004年に、過去のブレーキ作業の仕事を振り返り、私なりに現状の問題点と解決策を考えホームページを立ち上げました。
ホームページでは、日常、
関数電卓で三角関数の計算など、複雑な計算を行っているものを、パソコンを利用することによって、曲げ作業の省力化と併せて製品精度や歩留まりの向上を図れないか?と考えています。
このホームページが、読まれた方の曲げ作業に少しでも役に立ち、難しい曲げ作業にも率先して挑戦され、さらに技術研鑽を積まれる一助になれば幸いです。

さて、本論にはいりますが


こんな曲げ図面 ( 最小曲げR 、W = 省略 )の試作の依頼がきました。  
曲げ作業をはじめる前に、どの様な問題があるか、考えてみましょう。
まず、展開長の問題を考えてみましょう。
展開長はどのように、どのような根拠にもとずいて計算しているのでしょうか。
V幅は25,32、40,50、?…それぞれについて展開長が違ってきます。
A 面 の      突き当て寸法は … ?
C 面 の      突き当て寸法は … ?
A 面、B 面、C 面の各内寸:外寸法は … ?
70゚曲げの    伸び量は …?
40゚曲げの    縮み量は … ?  
これらの計算根拠は …?  
計算方法は …?
金型から突き当てまでの寸法は正確か …?
完成品の検査方法は …?

とりあえず、これ位にして、まずは移動量とは、から考えて見ましょう。
このホームページに云う移動量とは、展開計算や、曲げ作業を行う場合に、展開長(中立線の長さ)を求める場合の外寸法や内寸法から視た変位部の中立線の長さ[伸長(伸び量)や圧縮(縮み量)]の関係です。


追記
このホームページは私的なものであって間違っている部分もあると思いますので他に強要するものではありません。
勉強不足と、必要とする参考資料が少なく、内容、説明が不十分な点を、お詫びします。
説明不足について、すべてではありませんが
関連サイトでリンクを掲載していますのでご利用ください。
曲げ作業におけるすべての問題点の集約は、同じ材料を使用して、同じ規格の金型を使用して曲げ作業を行うのに、移動量の捕捉量が各セクションで相違し、さらに完成品の検査方法が各様であり、これらが、曲げ作業の生産性、製品の品質、歩留まりの悪化などに影響を与えている点と作業現場での事務量の削減に尽きると思います。

いかに、省力化して、迅速に、正確な曲げ作業が出来るか、の発想から始まった第1回が、04年5月1日から始めて17回、第2回として、新たな各種計算機の作り方や鋭角曲げの計算機など26回の更新をしてきました。
さらに、第3回目以降、曲げ角度の概念を外角に統一し複雑化した各種計算機の簡素化と新たな思考を公開してきました。

ここに、100回目の公開を終え、おかげをもちまして、最終的な私くし流の移動量計算機の概念まで至ることができました。
これを節目に、新たにDIYに関するホームページを立ち上げることになり、そこからリンクさせておきますので、引き続きご愛読ください。
永い間、ありがとうございました。



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